5月:『気づいて』

【月目標】
 *聖歌に親しむ。
 *草花に触れ、散策を親しむ。
 *ゆったりとした生活リズムや雰囲気の中で、保育者と信頼関係を築き、

  思いや甘えを伝えようとする。
 *好きな場所、遊びを見つけて遊ぶ。

 

 無事、2016年の一ヶ月が終わりました。昨年度の緑組さんが植えてくれたチューリップ・アネモネ・パンジーなで様々なお花が、新しい年度を迎えてくれました。「ここに来れる」という嬉しい、ちょっとドキドキの毎日から、季節は移り、今爽やかな、時には夏を思わせる暑い日のある中、子どもたちの五感が駆使され始める時を迎えています。そうなんです。子ども達の様々な気づき、それはまさしく命との出会いではないでしょうか。子ども達の前にじっとある「砂」だって、鼓動こそ聞こえませんが、それに見える小さな手には大きな鼓動を呼び覚まします。この小さな園庭にだって、子ども達にとって大切な大切な命のやりとりが繰り広げられているのです。毎日神様に守られ、小さな虫やお花にさえ命を下さった神様にありがとうをしながら、お友達同士のふれあいがそこに生まれているのです。子ども達がたのしむこと、興味を持つこと、そして自分からかかわりたいなあと思う時、まず、目の前にあるものに「気づく」ことが大切です。それぞれの興味の方向や、度合いは異なります。きれいな葉っぱやお花が好き、いえいえ大きい樹が大好き、草の葉に隠れる虫探しが好き、草花の命をいただきおままごとに使わせてもらうことが好き、それよりも乗り物に乗ってうまく人や物の間をすり抜けながらこぎ廻るのが好き、青い大空に向かって思いっきり揺らしてみるブランコこぎが好き、グルグル回る螺旋滑り台が好き、やっぱりお部屋での遊びが好き etc.
と思い思いの遊びを見つけ、今まで自分がしたこともない遊びをお友だちから教わり、自ら学び、伝え合ってやってみる。とっても楽しいですよね。大人になるとこんな楽しいこと、お友だちとの関わりの嬉しさを忘れがちになりますね。今、この時を大切にしないで、どうしましょうか!? 子ども達が学ぶこと、それは机上だけではないということ。自分の五感を使い、全身を使い、頭で考え、自分で表現してみる。汗だくになれば、砂まみれになれば着替えればいい。制服じゃないんだから。いくらでも。全てにおいて気づくことが、子ども達の生活を守っています。自分で気づかなくてもお友だちから気づかされることも必要ですね。そこから楽しみが始まります。それを確実なものにしてあげる責任が大人に、幼稚園という集団にあります。そしてそれら全てをお与え下さった神様に感謝したいですね。手を合わせて祈りましょう。