4月月主題 <であう>

<月目標>

 ・保育者の祈りを通して神様と出会う。

 ・新しい環境や保育者に親しみを感じる。

 ・保育者に守られて安心して過ごす。

 

ご進級、ご入会おめでとうございます。このクラスは、未就園児の大切な育ちを守り、保護者の困りを共有して、心楽しく次のステップへと成長してほしいと願うお手伝いをさせていただくクラスと捉えていただければ嬉しいです。

 奇麗な桜花の満開で迎えた2017年度です。4月当初の参加人数は6人とそのご家族、そしてpre-preの先生2名、さらには、赤組や緑組のお兄さんお姉さんの見守りで、いろんなことを教えてもらい、手を繋いでもらい、遊んでもらってきっと楽しい毎日になることでしょう。2歳を迎えてすぐのお友達と、もうすぐ3歳になるお友達、さらに隣のクラスには花組さんがいて、年齢の幅広くの関わりの中で、優先させてもらえるという温かな援助を受けられるのがこのクラスの特徴のひとつでもあります。小さいながらも、様々なことを吸収して、新しいことに目をキラキラ輝かせる毎日になってほしいですね。そして、家に帰れば反抗期そのものの時間を迎えてられるかもしれないこの年齢の子ども達ですが、自分でもどうしようもない思いに駆られてのイヤイヤ期なのですね。しかし、お父さんお母さんはそのことにちょっとは、時々は、付き合ってあげてほしいと思います。一過性にすぎません。この道を通過してもらった方が良いのです。周りの大人は大変でしょうが、子ども達同士は、むしろ自分が通ってきた道だから、その心の内がわかるのでしょうね。今、こうして、とっても小さな集団に身を置くことにより、小さいなりに様々なことに触れ、友達の存在を意識し、お父さんお母さん以外の大人である先生に甘えることも覚えていくようになります。甘やかすわけではありません。少しずつ自立への道も大切ですから。でもまずは、この場がお子さんの、また保護者の方々の「居場所」となり、「安心して過ごせる場」でなければなりません。私たちには守る責任があります。保育者のお祈りを通し、見えない神様の存在を知る。子ども達も保護者の方々にも神様を感じて頂く。この聖マリア幼稚園に与えられた大切なお恵みだと思います。これを日々の保育に生かし、心身共の成長を願いましょう。

月主題:すすんで

月目標:*大きくなったことを神様に感謝し、ともに喜ぶ。

    *自分でできることに喜びをもつ。

    *戸外で早春の自然にふれ、探索する。

    *保護者や保育者間の丁寧な連携の中で安心して進級する。 

 

 今日から3月。いろんな木々に可愛い新芽がつき始めました。お日様も明るくなり、もう春は足元まできている気配が感じられますね。先日の「春のつどい」では、緊張してなかなか自分を律することが困難なpre-preちゃんたちでしたが…。仕方ありませんよね。あんなにたくさんのお客様の前に立ち、幼稚園でもお家でも、「大きい声でお歌を歌おうね」と幾度となく耳にしていたことでしょう。ちゃあんと合同練習ではしっかり歌うことができ、「何のお歌を歌うの?」と尋ねると曲目を教えてくれていたんですよ。でも、子ども達にとっては、あの熱気に包まれた雰囲気ではどうしようもなかったのですね。朝から機嫌が悪かったお子さんもあったということですが、来年に楽しみは残しておきましょう。小さな声であっても歌っていたお子さんもあり、どのような場面なのか、想像しがたいことはとても難しいものですからね。。お父さんも来はるは、おじいちゃんやおばあちゃんも来はるし、、、と。嬉しいんだけれど、心の奥に潜んでいるのは、自分でもどうしようもないドキドキ感なのでしょう。泣いていようと、泣かずとも練習の時とは違う雰囲気に飲み込まれてしまうんですよね。ですが、3年後はお兄ちゃんのように、お姉ちゃんのようになるんです。なれるんです。子ども達の成長って素晴らしいですから。予想だにできない場面への心の準備は、様々なことが把握でき、自分の立ち位置が理解できてくると頑張れるようになれますね。自然と大きい声も出るようになってきますから。

4月から、花組さんへ行くお友達が2人。そして再度pre-preちゃんになるお友達は新しいお友達を迎えます。週の回数は異なりますが、現在4人のお友達を迎え、6人でスタートとなります。2歳児の大切さは、他学年より以上に一人一人に関わること、関わろう思っていなくとも、2歳児の場合は関わらねば前に進めません。それも、急がず、慌てず、心を汲み取りながら丁寧に過ごすことが大切なのです。集団のなかにありながら集団ではないからです。進級の2人が花組さんにお世話してもらい、pre-preリーダーは新しいお友達のお手本となるのですね。小さいながらも、そのあたりの関係性は理解していますので、大きい先輩に甘え、小さい後輩にあれこれと教えてあげる姿も見られることでしょう。神様は子ども達が大好き。次年度もおかれる場で神様に守られ楽しく過ごしましょうね。

2月:信じて

【月目標】

 *たくさんの命が春を待っていることを知り、守ってくださる神様に感謝する。

 *保育者や友だちとことばのやりとりをして遊ぶことを楽しむ。

 *異年齢の子ども達に関心を持つ。

 *全身を動かしたり、手や指を十分に使って遊ぶ。 

 京都で一番寒い冬を元気に過ごしているpre-preの子ども達。日本のまた世界の様々な地からこの京都においでくださっている保護者の皆様。なんて寒い!と思っておられるかもしれませんね。これが京都です。でも、やはり温暖化なのでしょう。外の水道管の凍てつきも、軒にぶら下がるつららも経験することなく過ぎてゆく京都です。今では考えられないくらいお湯を持って手当てしていたのに、住宅事情も変化しつつあり隙間風なんて…。という過ごし良い環境が整えられてきましたね。大人にとっての居心地の良さは、当然子ども達にとっても良いものに違いありません。しかし、全身を動かす力、手や指を使う遊び、様々なことに気づいて自分で手当てしてみる工夫や遊び等々、子ども達を取り巻く環境の良さは、大人の良さとは異なるものであって欲しいと思います。子ども達が成長する過程での大切なものが失われない為に。子ども達が切磋琢磨して自分を磨きたいと思う気持ちの育ちや、お友達との関わりの中で教え、教えられて体得していく内容、そこに先生が加わり、自信をつけてもらえる一つの投げかけ(態度や言葉)を通してこのpre-preの年代を大切に丁寧に過ごして欲しいと願います。なんでも「やってみる」「やってみたい」気持ちを潰すことなく自信に繋げ、またお友達との小さな集団の中での我慢を覚えながら上等なイヤイヤ期を乗り越えて成長して欲しいものです。そして、そこには、いつもお父さんやお母さん、大好きなおじいちゃん・おばあちゃんの愛を受けて、まだ見えない将来を信じて私たちは、この子ども達を育んでいかねばならないのではないでしょうか。「子どもって、勝手に大きくなるよね」なんていわれることもありますが、ひとりひとりの子ども達に与えられた神様からのお力は、ご両親をはじめとした多くを取り巻く環境を通して為される見えない業だと信じています。その根本が大切なたいせつな命ですね。人間にも、花にも、動物にも有ることを。

1月:とりくんで

月目標:・日々の生活の中で祈ろうとする。

    ・保育者を仲立ちにして、友だちと思いを伝え合いながら遊ぶ。

    ・自分なりに園生活の流れがわかり、簡単な身の回りのことを自分でする。

    ・伝承あそびに親しむ。

 

 3学期よりお友達が一人増えて4人になりましたね。それぞれがすでに顔なじみであるだけに、スムーズなスタートを迎えました。初日は、たくさんのお兄さんお姉さんに見つめられての気恥ずかしい時間を過ごしました。子ども達全員出席。お名前準備も「したくない」、ゲームを誘って下さるお兄さんやお姉さんとも「したくない」、カレンダーをめくらせてあげようと思っても「しない」という意思表示で首を横に振る・・・。今其の気になっていないのなら「しなくていいよ」と先生みんなが目を細めてその情景を見つめています。プレプレちゃんは、何をいっても丸。ちょっとしんどくなってきたら立ってもOK。そんな4人の姿を花組から緑組の子ども達が、ニッ!としながら眺めている。きっと先生たちと同じ思いで眺めているに違いないと思います。誰一人として、「せなあかんで!」とか「しはらへんけど・・・」とか、無理に引っ張ってさせようとすることはありません。先輩の子ども達は自分もそんなことがあったなぁ・・・とかつての自分の気持ちと同化させているかもしれません。いずれにせよ、一番小さなpre-preの子ども達は、かわいい、かわいいと言ってもらって、家でも園でも愛されて過ごしているのでしょう。私たちは、この2歳児において、ここがポイントだと思っています。幼児と異なり、いえ幼児でさえも、個々に目を配っての配慮は必要ですが、この子達には、さらなる大きな個々の成虫の違い(特に月齢)を考慮して、これからの幼児教育を受けて頂く基礎の基礎になる愛情をたっぷりと注いであげなければならないと思っています。通り一遍の育ち、みんなと一緒の行動は不必要です。しかし、甘やかすのではなく、2年3年と先を行く身近な子ども達動詞の関わりにより、その子ども達の所作を見て成長していこうとする気持ちが芽生えるように、あの手この手で、褒められ、叱られながら、集団としてのルールを覚えていくのです。自分の事は自分でするという事も学び始めていますし、いやいや虫の中で自立が育まれているのですから。経験多い一年を。

12月:喜こんで

月目標:*保育者や友達と一緒にクリスマスの雰囲気を楽しみながら、イエス様のご

     降誕を喜ぶ。

    *冬の感染症や気温の変化に留意し、健康に過ごす。

    *冬の自然にふれ、興味をもって遊ぶ。

    *保育者に見守られながら簡単な身の回りのことを自分でしようとする。

 

 季節は確実に冬に向かっているはずなのに、あまりの気温の上下に人間の体調のみではなく、木々も色付こうか散り落ちようかと戸惑いがあるのではないかと思うくらいのものですね。自然の営みが地球の温暖化によりかなりの狂いを生じ、先日の東京の54年ぶりの雪、観測史上初の積雪もその影響とは、本当に驚かされました。そんな季節の移り変わりの中、あっと言う間に毎日が過ぎていき、27日(日)のアドヴェント初日を迎えました。

 この聖マリア幼稚園においてのクリスマスは、そのすべての人にとって、それぞれの意味を見出し、歌を通し、言葉を通してその本当の意味をお知り下さっていることと思います。そして、神様に命をいただき、日々元気に過ごしていることのその当たり前に今一度感謝してみたいと思います。新しい命を授かり、誕生し、家族や社会の一員となる新しい命。その成長を慈しむことの大切さ。ちいさなこのpre-preのお友達にどのようにしてその喜びや嬉しさを伝えて行けば良いのでしょうか。自分が生まれてきたことへの感謝? 何を感謝するの? 命って何?まだまだ難しいことですね。解らないことだらけですね。でも、お友達の家に、またご近所に、ご自分の家族に親戚に新しい命の誕生を祝う機会があれば、おそらくそれは嬉しいことと思いますね。かわいいね。とも感じられるでしょう。ご自分の弟妹ならちょっとへんねしを覚えるかもしれませんが…。しかしpre-preのお友だちにとっては、クリスマス=サンタさんであり、イエス様のお誕生には結びつかないでしょう。まだまだそれでいいですね。そしてサンタさんからのプレゼントなのでしょう。そのためにお利口にする、自分のことは自分でやってみるという機会となるならば、自分を律することにも繋がるでしょう。成長とともに、今後度々考える機会が与えられますから。その時まで嬉しく楽しいクリスマス。幸せと感じるクリスマスを過ごさせてあげましょう。8日(木)は先輩たちのお誕生会に合わせて、サンタの登場があります。pre-preも保育時間(降園)を2時半まで延期して、2時に登場してくださるだろう(子供達には内緒!)サンタさんとの嬉しい時間にしたいと思います。8日(木)は2時半にお迎えください。そして、短い冬休みですが子供達のさらなる成長をお祈りします。

     Have a nice Xmas and Happy new year!

11月:『いっしょに』

【月目標】

 *聖歌を歌ったり、祈ることを喜ぶ。

 *思いや主張、甘えを受けとめてもらいながら、安心して生活する。

 *好きな遊び、ごっこ遊びを通して、友達と遊ぶ楽しさを味わう。

 *木の葉や落ち葉など晩秋の自然に触れ、興味を持って遊んだり、味わったりる。

 寒くなってきましたね。一定しない気温の中 いつしか「秋」は訪れ、美味しい果物・高騰している野菜・魚・新米等々、食欲のそそられる食べ物がお目見えしています。山の木々、街路樹も少しずつ色の変化を見せ、美しい綾錦を織り始め、また風に吹かれて舞い降りて落ち葉となってきています。辺りにはまだまだ自然があります。ちょっと行けば山、川、広っぱがあるのです。季節を感じているうちに今年のカレンダーもあと2枚になってしまいました。

 9月から始まった新しいメンバーでのかかわり。担任も書いていますように、2歳児の壁を上手にくぐり抜けようとしつつあるのかな? いえ いえ、家ではそんなことにはまだまだ行きついていないのかな? 如何でしょうか。しかし、確実に集団の中で育つ大切な成長として身についているはずです。2歳児は6人に対し先生一人という規定が設けられていますが、12人なら先生2人で良いかといったら、必ずしもそうではありません。例えば一クラス25人でそれに見合う人数の先生が担任していたとしても、個々への対応を考えた時、十分な関わりが必要なpre-preに対しては非常に難しく、より先生の経験を要するのかもしれません。じっくり関わり、じっくり話を聞いてもらい、いっぱい好きな遊びを集中して行い、自分を主張させながらも「いっしょ」にしていることで譲り譲られて、楽しく安心して遊べることが最も大切なことでしょう。時には先生を独り占めしたくなる時も。なんでそんな気持ちになったはんの? とお友達の主張を我がことのように見聞きすることで、小さいながらも自分自身で感じ、振り返り、ほんのちょっぴり待てるようになる。我慢することもできるようになる。更に、各家庭での生活習慣を学習していき、こんな時には、こんな風に言うと良いということを身に付け、遊びに取り入れ「ごっこ遊び」にも目覚めてきたようですね。一緒におこなうことがいかに楽しく、いかに経験を広げ、いかに自分以外の存在を認めていけるのか。それぞれの子どもたちの成長を見守り、感謝致しましょう。

10月:『ためして』

【月主題】

 *保育者を通して祈る事を知る。

 *一人ひとりが安心して過ごす。

 *新しい環境や保育者に出会い、親しみを感じる。

 *保育者に見守られて好きな遊びを見つける。

 

 それぞれが通う回数は違い、友だちとの関わりも、その内容も自分の思いのままでの関わりの多い日々だと思いますが、10月からのPre-preちゃん達は3人になります。一人は、小花ちゃんとしてお隣のお部屋へ移っていかれます。回数が増えるお友だちもあります。3人のお友だちなのですが、小さな子ども達にとって、しっかり関わり、個々への対応を十分にさせていただく為に、またいっぱい いっぱい成長したい、成長曲線の大きな伸びが見られる、このややこしいこの年齢への対応には、とにかく耳を傾けてあげることが大切ですね。しかし、ご家庭で耳を傾けてもうまくいかないことも多々ありますね。大事な大事な年齢です。このややこしさを経験し、うまく乗り越えられるように、自分でどうして良いのかわからない自分への気持ちを、どこにぶつけたら良いのかと、身体全体で表現しているのですものね。生活の場が広がり、様々な人との関わりにより、お友だちや、先輩達の仕草を見たり、言葉を聞いたり、かまってもらって嬉しくなったり、自分の知らないことをいろいろ教えてもらってこの小さな身体は、心は成長していくのですね。そして、自分もそれが「カッコええなぁ」と思うようになれば「そうしていたら上手くいくやん」と感じ取ったら、「自分もそんなことしてあげよかと、その嬉しさを誰かにしてあげられる経験として増してくるでしょう。日々葛藤。日々怒り。日々悲しみ。日々喜び。日々笑い等々。子ども達のそんな毎日の中にも神様がおいでになることをこの聖マリア幼稚園で学ぶのですね。そのことを知る時は、朝の礼拝、おやつの時、ご飯の時、お帰りの時でしょうか。手を合わせる習慣が身についていることは何て素晴らしいのでしょう。素直に手を合わせて信じ、祈り、感謝できるのです。素直な子どもの心には、すうっと神様がお入りになるのでしょう。毎日神様に守られ、自分のしてみたいことを素直にやってみる、神様からいただいた全身を使って楽しく。